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「GOLD RUSH ゴールド・ラッシュ」 のこと

 「GOLD RUSH」というと、世代的に矢沢永吉氏のアルバムを思い出される方も多いだろうと思う。
だが、この「GOLD RUSH」は19世紀中盤に米国カルフォルニアで金鉱が発見されて起きた史事からインスパイアされたものだ。
かの、チャールズ・チャップリンの映画「黄金狂時代」もこの時の事をユーモアたっぷりに描いたものだ。
 様々な人々が貧困生活から抜け出すため、一旗あげる夢を見た。一攫千金を狙ってカリフォルニアへ殺到するのだがそう簡単に金は手に入らない。
金を掘り当てるまではと、食べ物さえままならない。ひもじい生活を送る。
映画「黄金狂時代」の中では、あまりの空腹のため自分の革靴まで煮て食べて飢えをしのぐのだ。そこまで人を狂わす、儚くも無限の夢を見させるとも言える金。
資本主義の現代でも金本位制に戻す方が良いのではないかという専門家もいる。
自身の権威と富と威光を示すため黄金の茶室を作らせた豊富秀吉は、黄金色に支配されたと言って良いかも知れぬ。
 そう言えば、日本は黄金の国ジパングと呼ばれていた頃があったし、時代は異なっても古代ギリシャやイスラム、インド、中国、ヨーロッパと世界中で錬金術を本気で信じていた時代があったではないか。錬金術は黒(常温の物質)→赤(加熱された物質)→黄(金・貴金属)と三段階の色調で表していた。この黄は即ち黄金のことで、物質の温度の上昇を色で表現したもの。最上位に黄(金)が来るのだ。

 火山灰を混ぜた黒の絵具で下地を作った紙に、シコシコと箔を貼りながら、金のことを考えていると色々なことがふと脳裏を横切るのではあるが、実際にその輝きは美しい、ただただ美しい。人を狂わせる程に普遍的な、恒久的な価値を本能的に感じさせる色彩なのだろう。

 さてさて、作者本人の雑談はこれくらいにして、作品の是非の行方は周知の如く見ていただいた方に委ねることにしようか。

2017.5.11
松 田 靜 心

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