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Yellow Impulse

イエローというと、なぜか最初に キ(気=黄)印という言葉が浮かんでくる。
気がふれている、気が違っている、と言う意味で使われていて、明るさやポジティヴさとは程遠い。
一説では、ゴッホの黄色のイメージと本人の壮絶な最期、生涯が重なったことがその一因らしい・・・。

 一方、太陽や菜の花、ひまわりと言ったカラーイメージはポジティブだ。
光を色で表す時(特に昼間光)はイエローで描く場合が多いし、ゴールド(黄金)を表す色彩も世界的にイエローだ。

とは言え、今回の作品テーマがなぜイエローかと言うと、色彩をテーマに続けてきた中で、唯一主役では登場させていなかったからだ。
助演ではいつもいい役を演じてくれていたのだが、中々主役にする場がなかったのだ。

 意図通りイエローだけの作品で会場の壁面を埋め尽くせたら。
内面的にはどこか衝動性を孕んでいて、ちょっと見たことない今までに感じたことのない空間にならないだろうか。それに、ちょっと衝撃的かもしれない。

 “Impulse”インパルスは、衝撃、衝動の他、神経繊維の中を伝わる活動電位。神経衝撃。落雷の際の衝撃電流、などの意味を持っている。
航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「Blur Impulse ブルーインパルス」は、先の東京オリンピックの開会式で東京の空に五輪マークを描いて、世界の度肝を抜いた。アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」では謎の飛行チーム「Red Impulse レッドインパルス」が突如現れ、危機に瀕したガッチャマンを救ったりする。いずれも、色のイメージも合せ持って衝撃的なのだ。


 単独の色彩としてのイエローには強い印象はほとんどない。どちらかと言えば控え気味なのだが、エネルギーと強さを秘めて、かつ、しなやかさや暖かさを併せ持っている。そして実は、メタファーとしての心の幸せと安泰とも言える、そのイエローによる衝撃、あるいは衝動。

 とまあ、ここまでは作者本人の意図。だが、結局のところどんなイマジネーションを持っていただけるのか、或はそうではないのか。作品にタイトルをつけないのも、見る方に無意識の制約を持たせないためなのだから、作品の是非の行方は見ていただいた方に委ねるのが常套か。


 アート フォー ソートでの初展示ということもあり、イエローの作品の他に、25年以上携わっている書籍・CD等のカバーイラストとデザイン担当作品の一部と、立体作品も今回初出展した。

 立体作品は装幀用のCGイラストとして制作していた2D作品のイメージを3D化したもの。ゴールドに彩色した理由は、今回のテーマであるイエローに則したからだ。それに、立体作品までイエローにしたらちょっとつまらないではないか・・・。


 如何にしろ、自由にイマジネーションを広げていただければ最良なのだが。

2017.2.20
松 田 靜 心

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